視ると言う事17 | HARUさん「道あり道」

視ると言う事17

前回距離によって、ホロプターが変化する事を書きました。

ホロプター:自分から見て顔を動かさずに見て、同じ距離と知覚する地点つなげた線

実は他にもその線の形状を変えてしまう要因があります。

よく眼鏡の度が変った時、特に片方に乱視が入ったり、乱視の度数が変化したりして、眼鏡を掛けた瞬間、床が傾いて見えたり、背が高く感じたりする原因ですね。

例えば、右眼の網膜像の水平方向だけを拡大して見せるとすると、拡大しなければ、自分に対して平行に見えるはずの面は、前額平面といいます、右側が自分から遠ざかっているように傾いて視える様になります。

これを「幾何効果」といいます。

また左眼の縦方向を拡大した状態でも同じように見えます、これは「誘発効果」といいます。

ですから眼鏡を新調すると物が変に見えたりするのは、これも原因なんですね。

眼鏡の場合は、空間錯視といいますけど、その眼鏡がちゃんと適切な処方でしたら、数日で普通に見えるようになります。

しかし、経験ですけど、どうしてもだめな方、慣れない方はありますね。