HARUさん「道あり道」 -371ページ目

おやじ2

ふと思い出しましたが、父が若い頃銀座で働いていたことは書きました。

 ある冬の雪の降る朝、いつものように国電の有楽町で降りたそうです、そうしたら、着剣の三八式歩兵銃をもった兵士に、通行を止められたそうなんです、そしたら、機関銃が朝日新聞社のビルに向けて撃たれ、バリバリとガラスが割れたいう話を焼酎を飲みながらしてくれました。

 226事件ですよね・・・、いや~、此処に歴史の生き証人がいるんだ~と思ったしだいです。

今朝咲いていた、父が植えたまつりかです、良い芳がしてくるでしょう。 

眼鏡屋5

それじゃあおたくは?という事に・・。当社は元々貴金属店です、父親は戦前、銀座和光の職人だったそうで、そこで、金細工の眼鏡を作った事があったらしく、それが、眼経店をはじめたきっかけなんです。

 現在のような専門店化は、実は私が当地に返ってきてからなんですね。帰ってきた当時は、貴金属、時計、そして、眼鏡を扱う兼業店でした。ですから、名称が眼鏡屋らしくないですよね。よくある眼鏡のOO堂なんていう店は、そいう流れで眼鏡店になったところだと思われます。

それに加え当方は、眼科にも店舗があり、コンタクトレンズと眼鏡の検査と販売もしていますので、業態は、少し特殊?なでしょうか。ですから、手術後、斜位矯正など、特殊な眼鏡の比率が高いように思われます。

 おやじですが、始めた頃、当時は九大の医学部に生井先生という方がおられ、毎月、九州眼鏡連盟?主催の講習があり、眼鏡の勉強をしていました。行くたびに、お土産を買って帰るので、幼心に記憶があります。

眼鏡屋4

眼鏡店には、所謂専門店、時計や貴金属なども扱う兼業店、店舗を多数展開する量販店、チェーン店、最近は少なくなってきましたがコンセプトショップ、最近多いプライスショップ、検眼車で訪問販売、後は眼科併設店などでしょうか。

 この中で、一番少なくなっているのが、地方にある専門店です。当地でも、近年、何軒ものお店がやめています。代わって、Y眼鏡、メガネのT、A眼、Mメガネ、Kメガネ、メガネS、メガネのK、これにプライスショップが5店・・・完全にオーバーストアー状態ですね。最近できたイオンにも同じようなプライスショップが2軒出来ています。

 

横丁のやおやさん、電気屋さん、魚屋さん、肉屋さん零細小売業はどんどん無くなって、量販店ばかりになるのでしょうか、我が業界の統計では市場のほぼ7割か8割は量販店が独占すると予想しています。

先に書いた資格云々は、市場の大部分を占める量販店サイドでは多分、乗り気ではないと思いますね、なぜかというと、そういう資格をもった専門家を雇うと大変なコストがかかりますので、今のほうが良いに決まっています。現状で、特に、眼鏡での問題はそう無いし、検査をする機械が大変優れているので、充分に専門的に訓練を受けたスタッフでなくても、ある程度のことが出来るのも現実なんです。

閑話2

続けて閑話です、昨日は休みでして、雨模様だったので自転車には乗らず、イオンモールに母と昼食片方行って参りました。人は相変わらず多いのですが、店には人は入っていず、スタッフも暇そうに雑談中・・なんて感じに見受けられましたけど。ただ、テレビで有名になったクレープ風のスイートのお店は人が並んで、実は私も30分、いました。前日の飲み会で、某デさんが食べてみたいと仰るもんで(^^;;)

帰ってからあるところに行って参りました、美人と二人っきりで、手を・・・握り合い(^^ゞ。お分かりになるでしょうか?ネイルサロン!!!です。日焼けして、グローブの後がはっきりした我が左手です。綺麗な爪、手先、うっとりです、大爆。ドアを開けるまでに、かなり勇気がいりましたが、これもお客様に不快感を与えないための中年ヲヤジの身だしなみですぞ。

閑話

昨晩は飲み会で中央通りのとあるビルにある、看板も電話も無い店に行きました。料理人のマスタ何も書いていない看板 カウンター ーが独りでやっいます。カウンターだけで、7、8人しか座れませんが、日本酒の種類も多く、酔っぱらってしまいました。お客さんの筋も良い様で、髭の方が「タバコを吸っていいか?」とわざわざ聞いて来ましたが、勿論、駄目!!ですと答えときました(^_^;)、何を飲んだかって?、そんなもん覚えていません(~_~;)、下のは器から食べてと飛び出した車えびさんの塩焼きです。

眼鏡屋3

そこで我が国でも資格制度を創設しようと何度か試みはありました、現在でも、認定眼鏡士というものがあります。

 実は私はSSS級眼鏡士という事になっております(^^ゞ。詳しくは書きませんが、A級というのにはじまり、AA級、AAA級、専門学校を出るとS級、SS級眼鏡士となります。A級とS級の違いは眼鏡関連の学校を卒業すると、S級となりA級はご自分で、眼鏡技術者協会等のセミナーなどで所定の講習を受け、試験に合格した方たちです。

 トリプルA=SSということになるようです。そして、試験を受けてA、Sの字が増えて、SS級というのが最期の目指す、階級?となります。

 じゃ私のSSS級はなに?と疑問に思われた方もいる?かも知れませんので、ちょいと説明をいたしますと国際級という名称にするという話がありましたが、色々な意見があり、トリプルSとなりました。まあ、ワールドワイド、世界水準の眼鏡技術者のレベルの試験に合格したということです、あくまでもSSS級の試験、確かに米国のオプトメトリスト資格試験と同等程度、に合格したり私のようにオプトメトリストという資格を既に取得しているか外国の資格を持っていると認めていただけます。

 資格を持っているから、素晴らしい処方ができるかというとそうでも無いと思います。現に何処そこに素晴らしいこだわりをもって活躍している眼鏡屋さんはいます、トリプルSの私でも、100%うまく処方しているわけではありませんから。

眼鏡屋2

アメリカの事情を少し書きましたが、向こうが優れていると云っているわけではありません。アメリカは、足の専門医Podiatrist、補聴器の専門家オージオロジスト、皆さんよくご存知のカイロプラクテックドクターなどの専門職が存在します。

 ですから、検眼の専門家のオプトメトリックドクターという方たちがおられるわけですね。普通は大学で生物などの学士号を取得し、4年制のオプトメトリースクールに入り、O.D、オプトメトリックドクターとなります。治療はしませんが、視機能全般のケアー、眼鏡、コンタクトレンズの処方を担当し、州によっては投薬までは許可されていますが、手術などは出来ません。ロースクール、メディカルスクール、オプトメトリックスクール、カイロプラクティッククール、皆、専門大学院なんで、アメリカで専門家になるのは大変ですね。

眼鏡屋さん1

実はこの国では、眼鏡屋さんには誰でもなれます。特別な資格も、学歴も、経験も要りません。しかし、他所の国では、そうはいかない所が多いのです。

 例えば、グローバルスタンダードということでアメリカ合衆国では、オプティシャン所謂眼鏡を作って売る人、オプトメトリスト、米国の場合オプトメトリックドクターという称号、という専門職が検眼をして眼鏡やコンタクトレンズの処方箋を発行します。日本のよう眼鏡屋さんに行って、すぐ眼鏡を作るようにはいきません。でも、眼鏡屋さんにオプトメトリックドクターがいるところもあります。

つまり、処方と販売が別なんですね。ヨーロッパでは別れていませんが、資格が必要なところがほとんどです。お隣の韓国でもそうですし、フィリッピンでも制度は確立しています。

 しかし、我が国では、資格はいりません、あなたでも、明日から眼鏡屋さんは出来ます。


親父

午前中は支店のある眼科で、検査をしていますが、長年この家業をしているものですから、よく先代の、つまり私の父、話題が患者さんから出ます。

この人、頑固親父ということで有名な方でして、患者さんに「あんたのオヤジさんには怒られた~」と決まって云われてしまいます(^^;;) 。私自身は、まあ、正直な人でお客さまに愛想は言なかっただけなように思えます。

「そんな高い眼鏡はいらん」、「あなたにはその眼鏡は似合わん」等々・・、今考えると非常に失礼ですよね・・・、私は、反面教師として、あんなにはならんと心に誓っています。

でも、この頃、お父さんに似てきたね~と良く言われるようになりました、多分、私も中年になりDNAで容姿が似てきるのは当たり前ですね、姿形は、と、思っていますけど。

色々なお客様

長年仕事をしていると色々な方に出会うものです。

某眼科の小学生のお子様の処方箋を持ってこられた、30代後半の奥様、ご夫婦とお子様もご一緒、もう一度検査をしろとのこと。

処方箋は基本的には、眼鏡店サイドではいじる事は出来ません、つまり、それの通りに作る事が前提です。その説明をスタッフがしたところ、「先生は、此処に行っても良い(作るところはと云った」とのこと、それは当たり前のことなんですが、もし処方箋と違った結果になった時は、どうしたらいいかと当方のスタッフ・・。

奥さんの方は旦那様に、「どっちを信用するか云々」と・・・。私もそうデキタ人間ではないので、ピクピクピク、他のお客の接客中でありましたが、^^;。

何の為の処方箋なのでしょう・・・、どっちを信用するかなんて目の前で言われたのは初めてでありましたし、こういう状態だとちょっと引きざる負えません。

勿論、商売をしておりますので、売り上げを上げれなかったのいけないことなのですが、後で何を云われるかと危惧を感じるので、お帰りになっていただいて返って良かったかもとスタッフを慰めました。

ま、信用されるかされないか・・・やはり、私は信用されませんと、いい仕事は出来ないよ思います。しかし、世の中、使用できない輩もいるのは事実ですけど、私は、お客様の立場に立って仕事をしていますよ、本当に。